ルーマニア旅行2005 8月23日

Last Update 2005/10/17

出立 [Web拍手]

 前日の天気予報では雨。雨だったらどうやって駅までトランク運ぼうかなぁ? 駅に着いちゃえば後は電車&飛行機だから雨関係ないけどさ。問題は駅までの道のりだよ! とりあえずゴミ袋でもかぶせてガラガラ押してくしかないよねぇ。なんてったって5時30分に家を出発予定だし。タクシー呼ぶのも一苦労でしょ。

 と思ったら普通に晴れました。
 ああん、さすが日頃の行いがいいだけあるわ!
 爽やかな朝ですよー。

 なんてったって5時半ですから。爽やかに決まってます。車ほとんど走ってないし。朝の弱い私には地獄です。

成田エクスプレス内 最寄り駅から普通電車に乗り、途中で成田エクスプレスに乗り換え。買ったばかりのデジカメはほとんど起動しておらず、このままじゃいざ萌写真を撮ろうって時に使い方がわからないよ! とマニュアル開きつつ電車の写真を撮ったりと練習開始。

 成田エクスプレス、寒すぎです。成田に着く前に凍え死ぬかと思いました。送風口壊れて風止まらないし。家で準備してきたサンドイッチをモフモフと食べた後は、「寝るな! 寝たら死ぬぞ!」なんて台詞を思い浮かべつつ、成田まで爆睡。

 第2ターミナル駅で降りると、改札の前からいきなりパスポートチェック。結構物々しいです。やはり最近のテロの影響とかですかねぇ?
 空港到着と同時にすっかりおのぼりさんと化す私。何せいまだかつて飛行機に乗ったことがありません。本州すら出たことが無いのです。見るもの全て初めてです。
 あれ何ー? あっちはー?
 と興味津々尋ねては、相棒に鬱陶しがられていました。悪かったなおのぼりさんで。

 今回の旅はオーストリア航空でウィーン・シュベヒャート空港を経由してブカレスト入りです。
 HISのカウンターで旅券の引き換えをし、次にDoCoMoのカウンターで予約してあった海外用携帯の受け取り。どうしても必用という訳じゃありませんが、万が一の時の緊急連絡用に。
主翼が目の前に  チェックインも無事終えて、いざ搭乗。
 まぁまず飛行機に繋がってる通路を歩くのが怖いんだよ、宙に浮いてるじゃんこの通路!
 あたしゃ高い所は嫌いなんだヨ! 自力でよじ登れる以上の高さはお断りだヨ!
 と無茶なことを言いつつ、通路が外れて落ちることも無く(当然です)、搭乗成功。席について窓の外を見てみたら、主翼の真横。
 これは、喜んでいいのか悲しんでいいのか。

成田空港出発 人生初めての飛行機 [Web拍手]

 10時40分発のほぼ定刻通りに機体が滑走路に向けて移動開始。
 おお、結構移動が速い……時速何キロくらいだろう……?
 なんて微妙に余裕持ちつつ思っていたら。
 離陸開始した瞬間の急加速&揺れに本気でびびりました。
 機体ミシミシ鳴ってるし! 窓の外に見える主翼も何だかブレてるし! ぎゃー! 傾いてるー! 小回りに旋回すんなー! 何で真横に主翼があるのに地面が見えるんだよー!?
 誰だこんな鉄の塊を空に飛ばそうと思った既知外はー!!
 以上、離陸時の心の声。9割くらい口に出してましたが。
 海外旅行3回目の相棒はいたって余裕。その余裕っぷりがムカツク。

Oh blue sky. これが最後の別れさ 顔をよく見せてくれ © hide  文字通り手に汗握りつつ、それでも有る程度の高度でカメラを構える私。
 余裕じゃねーか、って? そんなことありません。本当に冷汗で掌じっとりです。カメラのファインダー越しに「これはあくまでも風景!」と思わなきゃやっていられません!
 このくらいの高さまで来ると、空しか見えません。そもそも真横に主翼があるしさ。
 何とはなしに頭の中にhideのBLUE SKY COMPLEXが流れつつも、最早高さがどうでも良くなった瞬間の1枚。だって地面見えないもん。

成田→ウィーン オーストリア航空機内食1回目 成田→ウィーン オーストリア航空機内食2回目  日本時間にして丁度正午頃、1度目の機内食。相棒は肉を、私は魚を選択。魚で正解。皿の右側でうにゃうにゃと溢れている怪しいワカメ(?)はともかくとして、鮭とパスタはかなり美味でした。
 えてして機内食は不味いものだと聞いていたので、ちょっと意外。
 2回目……食べた記憶はあれど、いつ食べたのか覚えていません。確かおにぎりが出たような。おやつ?
 3回目は日本時間20時45分頃。お寿司らしきもの。
 とりあえず3回食べて、特に不味いものは無かったので拍子抜け。

 食べる時以外は特にする事も無いので、持ってきたNintendo DSニンテンドッグスやったりして暇つぶし。
 そうこうしていると、途中で足が痛み始めました。悪くしている足首ではなく、何故か左の太腿から股関節の辺りが猛烈に。それも関節痛とは微妙に違う痛みです。しばらく悩んだのですが、もしかして圧迫されてるのかな? とポケットに入れていた海外用携帯電話を他の場所に移してみたら、痛みが止まりました。
 しかしまたしばらくすると痛み出し。何故? 何故~? ふと見ると、自分の脚の横には相棒のウェストポーチ。で、中にはやっぱり電源を落とした海外用携帯電話。試しに鞄ごと退かしてもらいました。すると、ピタリと止まる痛み。 な、何故? 電源切ってるのに、何か出てるのコレ?※1

 現地時間15時55分、ウィーン・シュベヒャート空港に到着。
 着陸は着陸で離陸の時と同じようにぶつぶつ言っていましたが、まぁ落ちることも無く無事。気分としては離陸の方が怖かったです。(この時点では。)
 外はまだまだ明るいです。でも時差7時間なので日本時間だと23時くらい。夜中。フライト約12時間。飛んでも飛んでも飛んでも飛んでも明るいって何か変な気分でした。

  1. ※1 結局何度試しても同じ結果になったので、旅行の間中ずっと携帯電話はリュックに放り込みっぱなしでした。

ウィーン シュベヒャート空港にて [Web拍手]

 ブカレスト行きの飛行機は19時15分発です。3時間ちょっと暇。
 空港内乗換えコーナーをウロウロ。免税店を覗くも一瞬で飽き、本屋を覗くも隣の喫煙コーナーの煙に追い出され、結局待合所で座ってぼんやーり。
 せっかく海外用携帯電話借りたんだから使ってみるかと家に電話をかけたりショートメールを送ってみたり。iモードもウィーンまでは使えるんだよねぇ、とサイトの日記に書き込みしたり。もう暇で暇でしょうがない。
 相棒はずっとNintendo DSで逆裁やってました。出国前は「暇つぶしには本を読む!」と力説していたのに、全然読んでませんよ、相棒。そういう私もリュックに英語版の『Dracula』が入れっぱなしです。

シュベヒャート空港出発 [Web拍手]

 19時30分頃、ウィーンを出発。
 急加速&急離陸っぷりは成田の比じゃありませんでした。成田→ウィーンの便とは違って小さい機体だからなんでしょうが、吃驚して死ぬかと思った……orz
 成田→ウィーンは機内放送も英語&日本語でしたが、ここから先は日本語無しです。英語&よくわからない語。いや、多分素直に考えればドイツ語と、あと1つくらい何か(普通に考えればルーマニア語が)あったんでしょうが……英語を聞き取るので精一杯です。
ウィーン→ブカレスト オーストリア航空機内食  20時頃機内食が出ました。えぇと……パンは美味しかったです。パンは! パンだけは!
 成程、これが機内食のあるべき姿か。と偏見を裏打ちされた気分。

 その後、20時30分頃とんでもない横揺れに襲われたりしましたが、相棒が特に反応しないので「こんなに揺れるものなのか、飛行機って」とか私も段々と感覚が麻痺し始めました。
 とりあえず、震度4くらい?
 シートベルト着用ランプ点灯しっぱなし、みたいな。

ブカレスト オトペニ国際空港到着 [Web拍手]

 着陸時も凄い揺れ※1。やっぱり震度4って感じ。嗚呼、揺れる揺れる……。無事着陸してみると、雨の痕跡が。多分雨雲に突っ込んだ時に揺れたんだろうなぁ? と理由を考えてみましたが……それにしても揺れすぎじゃ。
 でも無事に着陸したしまぁいっか、と特に深く考えず空港の時計を見ると22時頃。アレ? ええと……時差が7時間で、日本時間のままにしてある腕時計が4時だから現地時間は21時のはず? しばし悩んだ後、サマータイム実施中である事に気がつきました。すっきりしたところで入国手続きへ。
 英語もルーマニア語も喋れませんオーラを噴出していたのか、入国目的すら聞かれずにパスポートにポンッと判子だけ押されて通される私。
 逆に相棒はいかにもミーハー観光客ですという格好をしていたにも関わらず、入国目的を仕事と間違われ、必死に「Sightseeing!」と主張していた模様。
 VAMPIREのロゴ入りTシャツ※2着せられてるのに仕事と間違われるなんて哀れなヤツ……。ん? もしかしてその怪しさの所為? むしろその服を着せた私の所為?

 まぁそんな出来事もありつつ空港出口付近まで行くと、我々の名前をローマ字書きした札を持った人が。Mr.マリアン発見? 日本人観光客ははっきり言って皆無なので、相手からもすぐにわかったようです。えーと、ルーマニア語で「こんばんは」は「ブナ セアラ」だっけ? あぁでも英語可って書いてあったからGood eveningでいいのかな……と悩みつつ接近。
「コンバンハ!」
 普通に日本語で挨拶されました。思わずつられてコンバンハと挨拶。初めてルーマニア人とルーマニアで交わした言葉は日本語ということに……。(←何せ入国審査で喋ってませんので。)
 日本語が話せるというわけではなく、片言だけならわかる様子。挨拶とか単語とか。ここで彼から自己紹介がありましたが、聞き取れない私。とりあえず「マリアン」ではないということだけは聞き取れた。ええと、マリアンってフルネームなんだっけ? 届いたメールの内容メモってくるの忘れたよ。今言ったの苗字の方かな?
 何にせよこの人が旅行会社から派遣された人だってことは間違い無さそう。うちらの名前知ってるし。

 車は予定通りOPELのザフィラ。
 空港からホテルまでの間も名前が謎の運転手さんはいろいろ英語で喋りまくり。たまに日本語の単語が混じります。ブカレスト市内に入ると「あれが○○で、こっちが××」と熱心に説明してくれます。してくれているのは分かる、分かるんだけど、私には英語がわかりません。I can't understand English. いや、多少は聞き取れるんですけどね、いかんせん語彙が少ないもので……。※3
 国民の館のすぐ裏手側にあるHotel IBISに到着。チェックイン。
 朝食はロビーの斜め前の食堂でビュッフェだよという説明を受け、朝の待ち合わせ時間を9時30分と決めて別れました。
 すっかり疲れ果てて部屋ではバッタリ。考えてみたら家を出発してから24時間経ってます。時差って怖~い。

  1. ※1 相棒が特に何も言わないので小型のジェット機ってこんな物なのかなぁと思っていましたが、後から相棒が「俺も落ちるかと思ってた」と白状しました。それぐらい凄い揺れだったようです……。
  2. ※2 アメリカWhite Wolf社が発売中のTRPG「World of Darkness」新シリーズ、『VAMPIRE:the Requiem』のTシャツ。問答無用で着せました。
  3. ※3 中学の時に英検3級までは取りました、でももう全部忘れました、って程度です。