ルーマニア旅行2005 8月28日

Last Update 2007/10/22

6日目、行動開始[Web拍手]

 6時30分起床。
 ……のはずが8時に! 見事に寝過ごしました。慌ててホテルの食堂で朝食。途中でアディに遭遇したので「Sorry!寝過ごしたよ!」と一応挨拶したら笑われました。
 大急ぎで食べ終わって部屋に取って返し荷物を纏め、8時40分ホテルをチェックアウト。

移動中に聞いた小ネタ[Web拍手]

道中の梨売り  車のナンバープレートの頭2文字が地名を現しているんだそうです。
 「SV」ならスチャヴァとのこと。
 日本のナンバープレートはわりとはっきりわかりやすい地名ですが、こういう略称って被ったりしないのかな? と素朴な疑問です。

スチャヴァ大城塞[Web拍手]

 9時15分、スチャヴァに到着。
 本日はほとんど移動日と言って良いスケジュールで、ルーマニア北部のスチャヴァから、南部のブカレストまで一気に戻るので、観光らしい観光はこのスチャヴァくらいです。
大城塞 大城塞 大城塞  まず連れて行かれたのは大城塞。オスマントルコとの戦争でもここだけは陥落しなかったという、難攻不落の城塞跡。分厚い壁が当時を忍ばせます。

大城塞:拷問展 大城塞:拷問展 大城塞:拷問展  城塞の庭には謎のテント。入ってみたら蝋人形館でした。題して世界の拷問展覧会。
 やたらと素敵な出来具合の串刺し人形から、火あぶり直前の魔女、ギロチン台で首ぽろりまで勢揃い。
 一方、拷問といいつつ何故かヒトラーの蝋人形があったり、「HARACHIRI」と書かれた蝋人形があったり。
 これがまた曲者で、髷の代わりに三つ編みを折り曲げてあったり、裃がどう見てもおかしかったり、刃の先までお腹斬れてたりと、日本人から見れば突っ込みどころ満載でした。
 我々以外の観光客もそこそこいたのですが、露骨に嫌そうな顔をしているおばさまもいました。
 何故この展示がここで行われているのか不思議。

聖ゲオルゲ・ノウ修道院[Web拍手]

聖ゲオルゲ・ノウ修道院:入り口  大城塞を見た後は、すぐ近くの聖ゲオルゲ・ノウ修道院へ移動。何だか観光客にしてはやけに大量の人が……と思ったらミサの真っ最中でした。
 アディに連れられて修道院の建物の中にも入りましたが、みっしりと人が詰まっていていろんな意味で見学どころではありません。相棒と二人、慌てて退却。
 修道院の建物の中はもとより、入りきれなかった信者が建物の外に溢れ、跪き頭を垂れ敷石に口付けてお祈りを捧げている光景には圧倒されました。
 危うく真の信仰にあてられて消滅させられるところでした。……というのは冗談としても、生半可な気持ちではあの場には留まれないなと思います。
 さすがのカメコ魂も木っ端微塵に吹っ飛んで、写真の1枚すら撮らずにすごすご逃げ出した我々でした。
 修道院に到着したのが10時なのに、出発したのが10時10分という、この滞在時間の全てがその慌てっぷりを物語っています。
 本当に厳か過ぎて寒気がしました。

南下開始[Web拍手]

スチャヴァからブカレストへ南下開始 多分シュテファン大公  聖ゲオルゲ・ノウ修道院を出た後は、ブカレストを目指してひたすら南下開始。
 途中スピード取締りがいるとかでゆっくりになったりはしましたが、ほとんどいつもの猛スピード。
「あの2人は結婚式帰りだね」
 と花を持って道端を歩いている人を見てアディが教えてくれましたが、周りには何もありません。ひたすら続く道路。一体どこで結婚式があって、彼らはどこに帰るのか。しかも徒歩で。

アジュで昼食[Web拍手]

バカウのレストランにて  12時頃バカウを通過。そのまま突き進んで12時45分アジュ到着。コマネチの生まれ故郷だというこの街で昼食タイム。
 レストランの屋外席で食事をしていると足元に黒猫。
 たまに店員が追い払いに来るのですが、何度でもめげずに戻ってきては物欲しそうにテーブルを見上げてきます。うう、そんな目で私を見るな。
 と思ったらアディが普通にお肉あげてるし。
 じゃあ私もちょっとだけ……とあげたら、見事なカメラ目線で写真に収まってくれました。
 貰い慣れてるな、猫よ。

一路ブカレストへ[Web拍手]

 13時50分、アジュを出発。
 あとはとにかくひたすら真っ直ぐブカレストに向かって走るのみ。
 途中、対向車線のトラックの荷台から運搬中のガラスが風で舞い飛び、目の前に落ちた時はさすがに吃驚しました。アディも驚いたようで。幸い事故になることはなかったのですが、ひやりとした一瞬でした。
 15時頃、ふっと速度計を見たら140km/hなんて数字を指していたような気がしますが見なかったことにしました。
 ちなみに追い越しもかなりスリリングです。対向車線を突っ走ります。遠くの方からこちらへ向かって猛スピードで走ってくる対向車が見えていても突き進むので、気分はまさにチキンレース。
 本来の車線が混雑している時はスリリングさはさらに倍増。このまま元の車線に戻れなかったら死ぬな、と本気で思いました。
 対向車とすれ違いが完了した瞬間、さらに次の追越が始まることも。
 これは別にアディの運転が荒いというわけではなく、他の車もみんなこんな感じです。
 良かった、運転手付きレンタカーにして。本当に良かった。いくら国外免許を持っていったところで、こんなところで運転したら命がいくつあっても足りません。

ブカレスト[Web拍手]

カウントダウン付き信号機 お幸せに!  16時35分、ブカレスト到着。そのまま街の中を走り抜け、初日にも泊まったHotel IBISへ到着したのは19時でした。
 10時過ぎにスチャヴァを出発してから、アジュでの昼食時間を除いてずっと車を走らせっぱなしだったアディはかなりきつかったのでは……慣れっこかな?

 そして本日もアディおすすめのレストランで夕食。
 レストランの屋内席では結婚式の披露宴の真っ最中。我々は屋外の席へ。どうやらこの日は日本でいう大安吉日のような、結婚式日和の日だったようで、あちこちで結婚式帰りの人がいました。
 もうお馴染みになってきたチョルバを食べながら、翌日の行動を相談。予定している場所以外にどこか行きたいところはあるか? と聞かれ、夫婦揃って「ブカレストで一番大きな本屋」と即答。
 そんな我々の返答にアディは苦笑。
 すみません新婚旅行っぽい希望が全然出なくて。