吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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† フィーヴァードリーム(下)

原題:Fevre Dream
作者:ジョージ・R・R・マーティン(George R. R. Martin)
訳者:増田まもる
発売:東京創元社 創元推理文庫
初版:1990年11月09日
価格:560
頁数:316
 ジョシュアの目的はただひとつ。吸血鬼一族を呪われた血の渇きから解放し、人間と共存すること。蒸気船を造らせたのも、ミシシッピ川沿岸に散った同胞を集めるためだ。だがいまひとりの血の支配者、邪悪の化身にして一族の王たらんとするダモン・ジュリアンが、配下とともに迫りつつあった。果たしていずれが救世主か。吸血鬼同士、吸血鬼と人間の壮絶な戦いと友情を描く大作!
 「異種族である吸血鬼と人間との間に友情は成立しうるのか?」 
 個人的には今まで読んだ吸血鬼モノの中で一番この作品が好きかもしれないというくらい気に入っています。物語としてとても読みやすく、翻訳物にありがちな日本語の微妙さもほとんど感じられないと思います。
 この話のラストシーンは涙を誘います。涙腺の緩い私は見事にひっかかりました。これ読んで泣けた、という同志募集中。愛着故にうまく紹介できません……。
 次に読む本を探しているという貴方、是非読んでみて下さい。お薦めです。

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