あとがきに「菊地秀行氏の「吸血鬼ハンターDシリーズ」について言及しているように、どことなくハンターの少女はDを思わせる部分があります。なかなか表情を変えないハンター。“D”における左手は仲間なのか見張りなのか少女について離れない「ダブ」という男。
　二刀流で敵を追い詰め、髪の毛の色を染めての攻撃は面白い趣向だと思います。が、本家のDには及ばずと言ったところでしょうか。まぁまだ1冊目なので判断が難しいですね。
　この世の闇と書いて“ダークネス・オブ・ワールド”と読ませる……やはりグループSNEの一員だけあってホワイトウルフ社の“World of Darkness”を意識しているのでしょう。

　かなりどうでもいい余談。
　P101の挿絵を見て「セーラー服着た女装クラヴィスとアンジェリーク・リモージュ！？！？」と一瞬思ってしまった人は私だけではないと思いたい。クラヴィスの変わりに髪を染めたリュミエールでも可。