吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
[全掲載作品50音] [カテゴリ別50音] [発売日昇順] [発売日降順] [掲載日降順] [ルーマニア旅行記]


« KaNa 4 | メイン | スウィート・ブラッド »

† Vヴィレッジの殺人

作者:柴田よしき
表紙:松昭教
発売:祥伝社 400円文庫
初版:2001年11月10日
価格:381
頁数:156
 山梨県自治群V村。そこは、非公式に政府が公認する吸血鬼村で、密かに侵入しようとする者が後を絶たない。自殺志願者や永遠の命を欲する者など、実にさまざま。V村出身の探偵、メグは、美貌の青年捜しを依頼されそこへ向かった。だが、吸血鬼村にはあり得ない、十字架が突き刺さった他殺体に遭遇する! 不可能だらけの謎に挑む女吸血鬼探偵の名推理とは?
 祥伝社400円文庫でテーマ競作「吸血鬼」3作品が同時発売されました。『星の国のアリス』(SF/田中啓文)、『スウィート・ブラッド』(ホラー/高瀬美恵)、そしてこの『Vヴィレッジの殺人』(ミステリー)です。

 殺人現場とされる廟の入口には吸血蝙蝠がいて人間は中に入れない、しかし中に入ることのできる吸血鬼では十字型の杭には触れない……では一体誰がどうやって殺人を? という一種の密室殺人のような事件が話の中心になっています。しかも死体は灰になってしまったようで身元がさっぱりわからないというのが謎に輪をかけています。
 パズル自体は解けてみれば「あぁなるほど」と思える無理の無いもので、吸血鬼という設定をよく生かしていると思います。犯行動機もなかなか。

関連するエントリー

コメント・トラックバックはご自由に。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.vampyre.jp/mt/mt-tb.cgi/108

コメントする