吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
[全掲載作品50音] [カテゴリ別50音] [発売日昇順] [発売日降順] [掲載日降順] [ルーマニア旅行記]


« ゴシック&ロリータバイブル vol.5 | メイン | キリエ-吸血聖女-2 »

† 日出づる国の吸血記

作者:渡邊裕多郎
イラスト:水原賢治
発売:朝日ソノラマ ソノラマ文庫
初版:2002年09月30日
価格:514
頁数:295
 俺の名は天草京四郎――長門高校の空手部に所属する、バリバリの武闘派だ。ところが外見が美少女顔なので、ヤローどもにやっかまれたり言い寄られたりと、苦労が絶えない。そんな俺のことを、百年前に滅んだ大吸血鬼の生まれ変わりと誤解する連中が現れたから大変だ! 誤解を解けば消されるし、誤解されたままだと吸血鬼同士の殺し合いに巻き込まれてしまう。とりあえず俺が連中の話に合わせていると、何だか事態は最悪の方向に転がり始めていた。
 う~ん……なんとなく少林サッカーを思い出してしまった。いや、あそこまではっちゃけたギャグではないのですが。空手&少林拳で吸血鬼なぎ倒す、と聞いて「OK!」と思える人は読んでみるも良し。吸血鬼に関する薀蓄より格闘技に関する薀蓄の方が多いかもしれません。
 “死凶のもの”と呼ばれている日系吸血鬼。主人公はこの死凶のものの中で東の王と呼ばれる大吸血鬼の生まれ変わりというやつです。吸血鬼が生まれ変わるというなかなか面白い設定。
 吸血鬼に出会ってしまった主人公が吸血鬼について知ろうとして、『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』『吸血鬼ハンター“D”』『フライトナイト』『(コッポラの)ドラキュラ』といった有名吸血鬼映画をレンタルしてくるシーンも。
 基本的には東妖vs.西妖の構図で、西妖側には錬金術で作られたホムンクルスも出てきます。

関連するエントリー

コメント・トラックバックはご自由に。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.vampyre.jp/mt/mt-tb.cgi/130

コメントする