吸血鬼の手帖

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† ヴァムピール・アリトス 秒針を止める放浪者

作者:榎田尤利
イラスト:あんどうよしき&天野翔
発売:角川書店 角川ビーンズ文庫
初版:2004年07月01日
価格:476
頁数:251
 見木優人の奇妙な隣人・裏戸幸夜の職業は高校教師(表向きは)。この浮世離れした長髪美形、真の名をアリトスといい、正体は人間を軽く凌駕する生命力の持ち主――いわゆる吸血鬼(ヴァムピール)だ。出会って一年。栄養補給にと血を吸われる、そんな非科学的なふれあいが日常だと思い始めたその矢先に、アリトスは言う。
「今宵の夢を抱えたまま、帰るべき寝床へと戻れ」
 それは忘却と別離のことば……? 究極のモンスター物語!
 ほんのりボーイズラブ風味です。嫌いな人は要注意。

 おおっ? もしや完結してるのこれ? 「シリーズ一段落」としか書かれていないので、まだ続くのかもしれませんけど……完結しているとしたら、随分アッサリ風味。
 なんというか、1巻の感想にも似たようなこと書きましたが、シリアスなのかギャグなのかバランスが微妙なんですよね。話の大筋からしてもうちょいシリアス寄りで進めても良かったと思うのですが。私はシリアスモノもギャグモノも好きなんですが、混ざるとちょっと読んでいて違和感があるのです。せっかく入り込んでいた世界から引き戻される感じがして。
 やはり、中途半端にギャグをやる頁数があるならもうちょっとシリアスな部分を掘り下げてほしかった、というのが一番の感想です。

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