吸血鬼の手帖

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† ヴァンパイア・キス

原題:Boys that bite
作者:マリ・マンクーシ(Mari Mancusi)
訳者:笠井道子
イラスト:吉原世
発売:小学館 ルルル文庫
初版:2008年05月01日
原語版初版:2006
価格:581
頁数:332
 全校生徒の憧れの的ジェイクに片思い中の少女サニーは、双子の姉レインに連れていかれたクラブで美少年マグナスと出会う。
 ロマンチックな雰囲気の中、マグナスは彼女の首に口唇を寄せ――牙をつきたてた!
 なんと彼は吸血鬼だったのだ。
 誤解と人違いから吸血鬼になる運命を背負ってしまったサニーは、マグナスに惹かれる自分を感じつつも人間に戻る方法を探すことに。一方、ジェイクの猛アタックが始まり!?
 翻訳物ですが、ノリは完全にライトノベル。ラブコメ。
 直前まで読んでいたのがシリアス一辺倒な『屍鬼』だった反動で、余計に軽さを感じているのかもしれませんが、かなり軽薄な印象でした。
 そして主人公が傍若無人な糞餓鬼小娘で。なんというか……若くしたアニタ・ブレイク? (と思っていたら、解説でアニタ・ブレイクシリーズについて言及されていましたよ……)

 果たしてこの作者はワナビー(吸血鬼志願者)に共感しているのか、馬鹿にしているのか、それとも共感した上で茶化しているのか。
 愛があるとしたら、存在への愛じゃなくてネタへの愛な気がする。
 私はワナビーではない(10年もこんなサイトやってると信じてもらえそうにないですが、特にワナビーではないのです)ですが、それでもサニーにさっぱり感情移入できなかったです。むしろ典型的ワナビーであるレインの方が人間性ありそうに見える始末。
 選ぶ相手間違えてないかマグナス。

 閑話休題。

 有名どころの吸血鬼ネタを随所に盛り込まれているので、その辺ではニヤニヤできます。バフィーがどうのとか、ね。

 登場人物を表現するのにブラッド・ピットみたいとかオーランド・ブルームみたいとか書かれていたりしていて、吸血鬼小説には珍しくあまりタイムラグ無しで翻訳されたんだなと思いながら読み終わって、確認したら2006年の作品っぽい。
 そんなに即座に翻訳されるほど海の向こうでは人気なのかなこれ。
 既に3冊出ているシリーズのようで、思い切り続きを匂わせる……というより次の巻へのネタフリをして終わってますよ。さすがに続きも翻訳されるよね?

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