吸血鬼の手帖

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† リミテッド・ヴァンパイア2-髪喰鬼とおおうさぎ-

作者:仁木健
イラスト:中島鯛
発売:角川書店 角川スニーカー文庫
初版:2008年09月01日
価格:590
頁数:313
 突然の出逢いによって、髪喰鬼、文月文の受血者――つまり栄養供給源となってしまった、少年。真端由自。
 髪喰鬼の仇敵である吸血鬼の復活によって、死と隣り合わせの日々という非常事態に陥りながらも、「文を彼女にする」ために戦いに身を投じていた。
 そんなある日、由自のまえにまたしても少女が突然現れる。その名はなつき。吸血鬼すらも圧倒する力を持つ、非常識な幼女だった――。
 ヴァンパイア・サーガ、シリーズ第2弾!
 前半読んでて妙に辛くて、1巻読んだ時もこんな感じだっけ? と首を傾げ、しばらくしてから唐突に思い出しました。
 そうだ、横島だ! GS美神の横島だと思えば許せるんだった!
 ……。
 …………やっぱり限界あるわ。

 次巻へ続く! ってところで終わってます。
 が、あとがきに
「次が出るか微妙な状況。出なかったら察してください」
と書かれていたので、まぁ、そういう状況なんでしょうな。察しておきます。

 良くも悪くも普通というか、お約束の中二病というか。
 以下ちょっとネタバレ気味。

 この作品の吸血鬼って「核兵器? そんなの蚊に刺された程にも感じませんが、何か?」レベル。
 サスガ吸血鬼様、最強デスネー。人類ナンテ出ル幕アリマセンネー。コンナ狭ックルシイ地上デ痴話喧嘩シテナイデ宇宙ニデモ出レバイイト思イマスゥー。
 と、カクカク棒読みしたくなるんですよ、ね……。何この最初からインフレしてるドラ●ンボール、みたいな……。
 これが漫画だったら、また別の印象を受けるのかもしれませんが。


 よくこのコンテンツでも「面白かった」と単純極まりない表現をしていますが、当然面白いにも段階があって、腹を立てずにそれなりに楽しんで読み終えても「面白かった」だし、ページをめくるのももどかしいよ! って勢いで読んでも「面白かった」なんですよね。
 というわけで、面白いといえば面白いけど普通レベル。思わず満員電車の中でまで頑張って読む程の面白さではないです。

 友人が「面白かったものに対して面白かったとしか書かないのは何も書かないのと同じである」というような事を言ってるんですが、まさにその通りだなと思う今日この頃。
 感想書きすぎると全部同じになってくるよ……。

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