吸血鬼の手帖

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† 死が二人を分かつまで2

作者:前田栄
イラスト:ねぎしきょうこ
発売:新書館 ウィングス文庫
初版:2005年12月25日
価格:580
頁数:223
 一通の依頼状が届けられた。子爵邸で起きている不可思議な事件を解決してほしいという。さっそく元凶と思しきオルゴールを持ち帰る『J.C.』だが、その暗示にかかって昏睡状態に陥ってしまった……! このまま眠り続ければ、いずれは衰弱し死に至る。
 ――そんなの絶対に嫌! 可能性に賭けてみるわ!!
 『J.C.』の心の裡に潜入したミカエラは、そこでかつて『J.C.』が直面してきた運命の岐路に立ち会う――!?

 前田栄がおくるノイエ・ヴァンピリズム。決別と邂逅が宿命を糾う第二幕、完全書き下ろし!!
 2巻になってようやくJ.C.とカールの関係が分かって気分スッキリ。
 でもストーリーは「3巻に続く」終わり方をしていて全然スッキリしてません。

 読んでいると、吸血鬼であるエリオット、ヘンリー、吸血鬼でかつハンターであるカール、ハンターのJ.C.と強いキャラが揃っているのに、ミカエラが最強という気がしてなりません。
 そして私の中ではヘンリーが猛烈に可愛いキャラ認定。
 副題をつけるなら「ミカエラと愉快な仲間達」でいいと思う。
 内容自体はシリアスなんですが、ミカエラの存在ゆえにサッパリした読後感。何て見事なムードメーカーキャラなんでしょ。

 番外編、ウォルフだったんですが、たったの4ページで……あぁ、ウォルフってやっぱりこういう単純馬鹿キャラ設定されてるんだなぁって感じでした。4ページで語れちゃうんだもんね。憐れ。

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