吸血鬼の手帖

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† 幽霊城

作者:サイモン・マースデン
訳者:平石律子
発売:エディシオン・トレヴィル 河出書房新社
初版:2005年12月31日
価格:3,800
頁数:127
呪われた古城をめぐるゴシック・ホラーの旅
ヨーロッパに今なお現存する凄惨な歴史の舞台となった古城の数々。ジル・ド・レエがソドミーに溺れたシャトー・シャントセの廃墟。怪奇な伝説が渦巻きメアリー・シェリーの想像力を刺戟したフランケンシュタイン城。串刺し公ドラキュラが拷問に明け暮れたトランシルヴァニアの城塞等々。英国人写真家サイモン・マースデンがアイルランド、イギリス、フランス、ドイツ、ルーマニアの幽霊城を訪ね、その血塗られた歴史を繙く。
 吸血鬼メインではありません。

 ヨーロッパの古城を集めた写真集です。
 赤外線写真なので普通の写真とはかなり違った雰囲気で不気味さ満点。
 102~126ページがトランシルヴァニア……というかルーマニア全体で、ヴラド・ツェペシュ関係の写真です。
 単に写真だけが載っているわけではなく、取材途中の出来事や住民とのやり取りが少し物語り風に記載されています。写真3:文章2、くらい。
 ルーマニアの写真自体はそれほど多くないので吸血鬼モノの資料として買うには割高ですが、廃墟廃城好きにはたまらない写真が満載。
 廃墟「も」好きなら買って損はないと思います。ルーマニアの風景・建物写真が見たいだけならネットを漁った方がいいと思います。

 私が自分でルーマニアまで行って撮影してきた写真と比べるとやはりプロは違うなと。アングルが~雰囲気が~太刀打ちできない~……。
 普段写真集なんて滅多に買わないんですが、買って後悔無しでした。前に一目惚れで買ったEVA以来の萌度。いや、EVAは吸血鬼とは何の関連も無いんですが。はい。

 公式のサンプルではありませんが、以前絶版していた時に組まれていた復刊特集に写真が載っています。

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