ほんのりボーイズラブな妄想を誘うかもしれないけどジャンルとしてはBLじゃないです。
　一応男同士の吸血シーンがあるのでBL警報は入れておきましたが……。

　最初に出てくる吸血鬼達の正体と「裏切り者」の本当の正体の相互関係が結構気に入りました。設定的に。
　あの吸血鬼達は本当はダンピールだからみんな人工血液の他に普通の食事してたんだね～。最近の吸血鬼モノって結構そういう描写が普通にあるので引っ掛かってしまいました。一本取られたさ。
　それにしても何ていうか……1冊に纏めるのは無謀だったんじゃないかという詰め込み具合です。これ、3冊くらいだったらもうちょっと落ち着いてテンポ良く読めたんじゃないかなぁ。
　一気に読み通すとテンポが良いとか疾走感とか言うのを越えて、転がり落ちてますよ。1周では速度が速すぎて落ち着いて景色が見えなかったので2周目も乗ってみましたジェットコースターって感じで、つい2周読みました。
　勿体無い。なんで1冊完結でこのページ配分なんだろう。
　ページ数がもっと自由に使えたら、どこかで見たことのあるような表現じゃない、もっと良い描き方出来たんじゃないかな。プロットにしろコマ割にしろ。
　ページ数増やせないならいっそエピソードを削った方が……とさえ思ってしまった詰め込み具合。


　終夜荊というキャラ名を見た時、ついつい天獄の終夜空君～？って思ったのは内緒。
　ケーキのシーンの終夜の心の声が何となく某N@N@を連想させるけど別にまぁN@N@の専売特許ってわけでもないしなぁ単に今一番有名かつ印象的なだけで。
　たまに何かアレ？　と引っ掛かる部分があるから気にしなくていいところまで気になるだけかも。うーん、でも明確にどこがどれって指摘できない、そんな私のミニマムな記憶力。単なる思い過ごしか？

　なんていろいろ語りましたが、ぶっちゃけ学園長に激萌えしたので、個人的にはそれで満足です。
　何とでも言うがいいさ。私は腐女子。
　黒髪スキーですから。
　手が滑って★4つにしそうになったけど頑張って堪えました。

　ん？　何かデジャヴ。
　……ビンセント（蝙蝠男）が長髪になったら学園長の顔になる気がする。