吸血鬼の手帖

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† ルーマニアマニア

作者:三尾章子
写真:三尾章子
発売:書肆侃侃房
初版:2006年10月24日
価格:1,800
頁数:216
 ドラキュラ伝説発祥の地はフォークロアの宝庫
 霧が立ち込める深い森を抜けて馬車が走る
 ヨーロッパの美しい田舎
 見て、聞いて、感動した 知られざるルーマニアの素顔
収録
1.序章 なぜルーマニア?
2.特集 ドラキュラゆかりの地をめぐる
3.特集 知られざるルーマニアワイン
4.特集 不思議・ガレタイプのガラス
5.ブカレスト、シナイア、ブラショフ、シギショアラ、ビエルタン、シビウ、クルージ・ナポカ、トゥルグ・ムレシュ、ビストリッツァ、バイア・マーレ
6.特集 ヨーロッパの田舎・マラムレシュ
7.特集 世界遺産・五つの修道院
8.スチャヴァ、ヤシ、コンスタンツァ
9.特集 日本びいきのルーマニア
10.ルーマニア料理、みやげ、ホテル、旅の便利帖、ルーマニア語会話
 全ページフルカラー。写真は割と小さめで文章主体。
 ばっちり決まったいかにもガイド本に載っていそうな風景写真以外に、現地の住人との記念写真も割と多目。
 文章はガイド本というよりは著者の「旅行記」。
 道端で一杯ひっかけているおじさんたちと話してみたり、掃除のおばちゃんの写真を撮ってみたり、お祭りに紛れてみたり。
 自分がルーマニアを旅行した時の事を思い出すと、確かにこんな感じだったなぁと思うような内容です。
 ただし、負の側面はあまり書かれておらず、ルーマニアの良い所を前面に押し出しています。
 実際に旅すると、街中でロマ(ジプシー)がお金せびりに寄ってきたりするんですが……^^;

 あと、勿体無いなぁと思ったのが、写真の切り抜き加工。必要な部分だけ切り抜いて掲載されている写真がちらほらあって、別に余分な物が背景に写り込んでいても、それも味なのになぁと……。好みが分かれるところかな?

 巻末には写真付きのルーマニア料理一覧や、土産物一覧、ホテル一覧など。
 簡単な指差し用ルーマニア語会話集も載っているのですが、発音が書いていないので本当に指差し専用です。

 読んでいる途中、何だか既視感?
 とりあえずそのまま読み進め、最後にあとがき読んで「あーっ!?」と思い出し&確認しました。
 翌朝、約束のロビーのソファーに座っていると、「○○さんじゃない?」なんと目の前に昔の仕事仲間がすがすがしい顔で立っていた。「エ~!! 20?年ぶり?」という訳で、私にも「ルーマニアの奇跡は起こった!」。
 その後の取材旅行は、ルーマニア人のガイドとドライバー、奇跡の再会をした取材記者とカメラマンと私の5人。毎日毎日長い道のりを走り、夜遅くまで仕事をしたが、5人の域もぴったりといい感じに取材が進んだのだった。

 あとがきのこの文章に出てくる取材記者とカメラマン、十中八九『ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う』の“飯田辰彦”と“伊東ひさし”だ!!
 『ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う』の67ページに載っているガラスの大皿製作風景写真と、『ルーマニアマニア』の31ページのガラスの大皿製作風景写真、見比べてみてください。
 風景写真や建造物写真が被ることはあっても、今まさに作っている最中というガラス皿の写真が被ることはまずあるまい。

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