吸血鬼の手帖

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† ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う

作者:飯田辰彦
写真:伊東ひさし
発売:日経BP出版センター 旅名人ブックス
初版:2006年08月21日
価格:1,800
頁数:216
 伝説のドラキュラ、オリンピックで活躍したコマネチ、失脚した独裁者チャウシェスク…。
 ルーマニアと聞いて、日本人が思い浮かべるものはまだまだ少ない。しかし、この国を一度訪れた人々の多くが、その魅力に病みつきとなる。
 本書の筆者、カメラマンもその代表例。何度もルーマニアを訪れるうちに、2人はルーマニア取材にのめりこんでしまった。
 ルーマニアにはルーマニア正教が生み出した壁画や木造教会などの宗教文化など、見るべきものが多い。そして農村部に残る素朴な民俗文化。
 近代化が進む中で日本人が失いかけている何かを思い出させてくれる国である。
 ルーマニア旅行の必需品!
収録
1.プロローグ
2.ブカレスト
3.モルドヴァ地方
4.マラムレシュ地方
5.トランシルヴァニア地方
6.旅の便利帳
 ほぼ全ページフルカラー! 白黒なのは最後に載っているホテルリストや歴史年表のような資料くらいです。
 とにかく写真が大きい! 綺麗! カラー!
 これ読んだら、多分ルーマニアに行った気分になれます。どこを開いても綺麗な写真が満載です。
 何で私がルーマニア旅行に行く前にこういう本が無かったんだろう……orz

 ヴラド・ツェペシュ絡みということで、本来ブカレストの近くであるスナゴヴの修道院が、トランシルヴァニアの章でのドラキュラ紹介ページに載せてあるのは親切、かな? でもクルテア・ヴェケ(旧王宮跡)はちゃんとブカレストの方に載ってたり。

 文章の方は割と淡々としていて、現地の人との触れ合いも取材の範囲内、あくまでもガイドブックであろうとする姿勢なのかな。旅名人ブックスの他の本を買った事が無いので、このシリーズのスタンスは知らないのですが……。
 触れ合いや素朴な風景を求めるなら、『ルーマニアマニア』(三尾章子)の方をお薦め。
 風景写真を山盛りで見たいならこの『ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う』の方が上ですね。
 ……というか、絶対この2冊、全旅程かどうかは別として同じグループとして旅してますよ。普通なら被るはずのない写真が被ってますから。

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