吸血鬼の手帖

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† 死せる魔女がゆく(下)

原題:Dead Witch Walking
作者:キム・ハリスントン(Kim Harrison)
訳者:月岡小穂
表紙:エナミカツミ
発売:ハヤカワ書房 ハヤカワ文庫FT
初版:2007年09月25日
原語版初版:2004
価格:760
頁数:361
 あたくしの名前はアイヴィ・タムウッド。<生ける吸血鬼>にして<異界保安局>のもと敏腕捜査官。
 赤毛の女魔法使いレイチェルといっしょに局をやめ、二人で私立探偵をはじめることにしたのだけれど、まったくレイチェルったら!
 もと上司のデノンに、首に賞金をかけられるわ、その賞金めあての殺し屋につけ狙われるわ、あげくに大富豪トレントの犯罪を暴くため屋敷に忍びこんで捕まるなんて、ほんとうに手がかかる相棒だわ!
 上巻に比べると話の展開がはやいのは別にいいんですが、若干加速しすぎのような……。

 殺し屋に狙われまくり~のドジ踏んでトレントに捕まり~ので窮地に陥りまくったせいで、下巻に入ると若干アイヴィと相棒っぽくなっていくんですが、それでもやはりまだまだよそよそしい。
 それでもレイチェルとアイヴィの性格の差が描かれていたり、ちょっと心を許す描写があったりで、これからどうなるのか先が楽しみって部分も出てきました。
 正直、上巻の状態だと
Ω<レイチェルの周りは全員グルだったんだよ!
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
 とMMRなオチが来るんじゃないかなんて深読みしちゃって落ち着かなかったんですよね~。

 ただ、下巻を読み終わっても、釈然としない部分が多かったです。
 続刊で明かされていくのか、私が読み飛ばしているのか、どっちだ。

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