喋る刀にしたってこのデザインはちょっとぉー！？

　頭領の刀、邪紅刀（じゃこうとう）が出てくる度に笑いがこみ上げてしまっていけません。
　敵の血を吸って刃にするっていうのはとてもいいと思うんだけど！

　悪い忍者を成敗する良い（？）忍者こと夜宴一族。
　頭領の証は刃の無い邪紅刀。
　夜宴一族の名前、苗字は夜宴なのかと思いきや「幸守」。読み方が「こうもり」。まんまだ。
　主人公のクナイは、吸血直後だけ格好良い青年に変身。お約束だなぁ。

　先代頭領の狭霧＝初代頭領って書かれていて「ん？」と。
　一族と言いながら狭霧とクナイしかいないとか？

　邪紅刀の件に戻って。
　あとがき読んだら、
「バリバリカッコイイデザインにしたら、却下をくらいました」
　だそうで。格好良いデザインでも良かったんじゃ……。
　1巻での設定を見るにシリアス要素ありそうだし、将来的にシリアス路線に進むことがあったら、今のデザインの邪紅刀は浮きまくるでしょ。
　いやそれとも、シリアス路線になったあかつきには、クナイがパワーアップ！　邪紅刀もパワーアップ！　ついでに姿もバージョンアップ！　とかそういう狙いか！？
　……と、邪推する程に邪紅刀のデザインにやられました。
　狭霧がなかなか渋くて素敵とか、ハンターキャラのいづなの今後はどうなるとか、全部吹っ飛んで頭の中に残るのは邪紅刀の姿。
　すごい威力だ邪紅刀。

　全体的な読後感は可も無く不可も無くなので、2巻以降に期待。