吸血鬼の手帖

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† ヴぁんぷ! IV

作者:成田良悟
イラスト:エナミカツミ
発売:アスキー・メディアワークス 電撃文庫
初版:2005年08月10日
価格:670
頁数:451
【3年ぶりだね、日本の紳士淑女諸君! お待たせしてしまったねえ。ふむ、諸君との友愛関係を祈り、今宵は吸血鬼と人間の関わりについて話すとしよう】
【ドイツ南部にて発生した、村人達の集団失踪事件。我々の『組織』はその事件について会議を開くことになったのだが――時を同じくして、ミヒャエル君がある決意を胸にグローワース島を飛び出したようだ。当然ながら、そんな彼を追って我が娘のフェレットも島を飛び出し……そのまま若い男女の甘酸っぱい追走劇になれば良かったのだがね】
【人間と吸血鬼の男女。この組み合わせが生むのは果たして悲劇かロマンスか……過去と現在の物語の中で、君達がそれぞれの思いを抱いてくれれば幸いだ】
「浪漫か、それならば仕方がない」
 ↑今回一番印象の残った&しっくりきた台詞。

 3巻からかなり間が空いての4巻発売。3巻あとがきで「次は短編集の予定」となっていたのに普通に長編。
 今回も個性的、むしろ個性強すぎの吸血鬼がわんさか登場。
 しょっぱなからルード・ガルダスタンスの登場シーンに痺れた。何この格好良い人。このインパクトは札束ビンタの比じゃないぜ。
 ロミーの必殺技も凄すぎ。
 まさに
「浪漫か、それならば仕方がない」
 この台詞、ロミーだけじゃなくて、作品全体に対して言っても当てはまると思う。
 とにかく、全て、突き抜けた誇張なんだもの。
 良いキャラも悪いキャラもとにかく誇張されていて、「それはないだろ!」とつっこみたくなるのに、それでいて不快ではないんだよなぁ。匙加減か文体かストーリーの持っていき方か。

 集団失踪事件の真相も良かったですが、「博士」と「教授」の話がまだ続いていたので意表を突かれました。そんなオチが来るなんて。設定ばらしは前巻で終わりかと思ってましたよ。
 と、ここまで書いて、ふと理由に思い至りました。
 多分、心地よく読めるのは、伏線がきちんと回収されるからかもしれないです。台詞や設定で「これ伏線かなぁ」と思ったものも、気付かなかったものも、だいたいきちんと納得できるところに着地している気が。
 これって重要かも……。

 そして今回から巻末にキャラクター辞典がつくことになったようです。
 おお、これは便利!
 ……付箋貼りながら読んだ意味がorz

 ところでメディアワークスっていつの間にアスキー・メディアワークスに変わったんだろう。知らなかった。

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