吸血鬼の手帖

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† アルビオンの夜の女王-青薔薇姫と幻影の悪魔-

作者:木村千世
イラスト:こうじま奈月
発売:エンターブレイン B's-LOG文庫
初版:2009年07月27日
価格:560
頁数:254
 アルビオン王国が抱える秘密騎士団〈青の薔薇十字団〉。それを率いるのは自身の素性にも秘密をもつ銀髪の少女セシア!
 彼女はマイペースな契約者―寝穢いアンニュイな吸血鬼、バカ力な壊し屋の人狼、無口で義理堅い改造人間らの手綱をとりつつ、悪魔や魔術に関する事件に立ち向かっている。
 ある時、女王主催の舞踏会で魔物らしからぬオーラの悪魔と遭遇したセシア。その後女王を模した自動人形を巡る事件が起こり―!?
 霧の王都を舞台に、ミステリアスなゴシックファンタジーの幕が開ける。
 吸血鬼はメインキャラではありませんが、出番は多めです。

 国に出没する「悪さをする」悪魔を処罰する“夜の女王”であるヒロインと、ヒロインと契約してその手助けをする悪魔の青年(と言っていいのか謎。年齢が)達。
 そんなヒロイン達の前に現れる謎の悪魔、ファントム。果たして敵か味方か。

 というお披露目な1巻目。
 ヒロインと契約している悪魔は、一人は吸血鬼、一人は人狼、一人はフランケンシュタインの怪物、と三大モンスターをしっかり押さえた配役。
 それに加えて、万能執事とツンツン理系野郎も加わり、乙女心の広範囲をカバーしてます(多分)。

 こういうの読むと、男も女も夢見ることは一緒なんだな~としみじみ。
 多少、男向けの方がハーレムでウハウハ! というリビドー直結な面はあるものの、女向けも似たようなもんだよねー。
(直前に読んだのが男向けハーレムでウハウハ! なラノベ『えくそしすた!』だったから余計にそう感じるのかもしれませんが)

 読んでいて真っ先に脳裏をよぎったのがアンジェリーク。(古い人間ですみません)
 ヒロイン1人の周囲に、様々なタイプの男性キャラが用意され(読者の好みへの対応も万全!)ヒロインは自分の立場をわきまえつつも、乙女ちっくに恋にも揺れるお約束。
 きっとストーリーは「仕事を取るか、恋を取るか」という方向に行くに違いない。

 ★4つにするか悩みに悩み……期待を込めて★4つー!




 何故なんだか、自分の中でファントム(仮名)のイメージが、『死が二人を分かつまで』に出てくる“ヘンリー”のイメージになってしまいまして……ええ、外見のイメージまで向こうの挿絵のアレに。
 読んでいる最中に外見描写or挿絵が出てくると、「ああっ、そういえばこういう外見だった!」と思いだす……。
 設定&挿絵にケチをつけているわけではなく、私の脳が勝手に勘違い&思い込み発生させただけなんですが!
 ……こういう無口で感情の薄そうなキャラだったらオールバックで眼鏡がいいんだよ私は!
 脳が勝手に補完するー!

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