吸血鬼の手帖

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† 夜明けのヴァンパイア

原題:Interview with the Vampire
作者:アン・ライス(Anne Rice)
訳者:田村隆一
発売:早川書房 ハヤカワ文庫
初版:1987年09月30日
価格:699
頁数:554
 「私がヴァンパイアとなったのは二十五歳の時、1791年のことだ」
 彼はそう語りはじめた。彼の前にはテープレコーダーが置かれ、一人の若者が彼の言葉に聞き入っている。彼は語る。アメリカからヨーロッパへ歴史の闇を歩き続けた激動の二百年間のことを。彼をヴァンパイアとした“主人”吸血鬼レスタトのこと、聖少女クロウディアとの生活、訪れた破局──伝説の存在、吸血鬼への驚くべきインタビュー。世界的ベストセラー。
 アン・ライス女史の放つ《ヴァンパイア・クロニクルズ》シリーズの始まりである『夜明けのヴァンパイア』
 トム・クルーズ主演で映画化されたことにより、映画タイトルであり原題にも近い『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の名称の方が知られているかも。最近の版では表紙もトム・クルーズの写真になっているようです。
 原題の通り、内容は吸血鬼へのインタビューという形式を取っています。主人公のルイが若者に自分がいかにして吸血鬼になったのか、そしてどんな風に暮らしてきたのかを語ってゆきます。
 ルイを吸血鬼にした自由奔放な“レスタト”、そしてルイがきっかけとなって仲間になる少女“クロウディア”。人間を糧として生きていかなくてはならない事に苦悩しつつも徐々に吸血鬼としての自分に傾いて行くルイと、吸血鬼化してすぐに無邪気なまでの冷酷さを発揮するクロウディアの違いは一体どこからくるのでしょうか?
 吸血鬼とは何なのか、そして何が善であり何が悪であるのか。
 (元)人間として思い悩む吸血鬼の視点から語られる、耽美なヴァンパイア物の元祖ともいえる一冊。
 次の巻からはレスタトが主人公になってルイは脇役に下がります。


 この一冊だけ扶桑社ではなく早川書房から発売されています。訳者も柿沼瑛子ではなく田村隆一です。田村隆一の文体が苦手だと思ってもこの一冊を乗り切れば次の『ヴァンパイア・レスタト』からは文体が変わります。が、逆に田村隆一の文体が好きだとレスタトで違和感を感じるかもしれません。
 漫画化されています(画:篠原烏童)

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