吸血鬼の手帖

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† BLACK BLOOD BROTHERS S6

作者:あざの耕平
イラスト:草河遊也
発売:富士見書房 富士見ファンタジア文庫
初版:2008年10月25日
価格:580
頁数:332
「ううっ……くそう部長め……たまに仕事を回してきたと思ったら、吸血殺人事件絡みだなんて前代未聞よ……くそう……呪ってやる」
「ミミちゃんぼくそれ知ってる! 敵に塩を送るってやつだよね!!」
「コタロウ。この場合は厄介ごとを押しつける、の方が正しいかと」
「あーもうあったま来た!! いい二人とも! こうなったら絶対にこのヤマ解決するわよ! 元クイーンMをなめんじゃないわよ!?」
 護衛のジロー&コタロウと共に、特区で調停屋稼業に勤しむ葛城ミミコ。『カンパニー』からある依頼人を紹介されるが、『月匠ゴーバン』に連なるエリーゼというその美女は、何やらワケありで!?
 騒がしくも優しい3人の日々。特区で過ごす、最後の月の夜――。
収録
1.月華の使徒、来訪
2.闇の牙、再来
3.集う、針たち
4.月の恋、針の業
5.針と剣、花とリング
6.戯れの残月
7.満月の夜に
8.BLACK BLOOD CHRONICLE 聖域の嵐
 今回は短編は短編でも連作でした。
 そしてこれが最後の短編集らしい。本編残り2冊の間にまだ出るのかと思ってました。
 本編とは別の短編集とはいえ、巻が進むにつれ本編ラストへ近づいていくので、やはりしんみり来るものがあります。
 S1がすっごいコメディだったのが、今となっては懐かしいくらい。
 あの2人の選んだ結末が、性別と立場は違えど、ミミコとジローの未来を暗示しているのか否かが気になるところで。
 っていうかミミコめ! そこでその歌は卑怯だろう!!
 この歌を使うことまで考えて、作者はジローの名前を考えたのかな。だとしたらやるなぁ。

 そして初めてアリス関連でちょっと萌えた。あとがきでイメージが崩れる云々書かれていましたけど、私はこっちのアリスの方が好きですよ。

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